わしが教えたる!父と子の中学受験

2022年受験の長男(ぽーやん)が麻布かどっかに入るまでのお勉強をがっつり後押し。2019年受験の長女とけは塾なしで乗り切りました。

どうして欲しいのん?

 ぽーやん、どんどんお口が悪くなり、わたくしもそりゃ、イラっと来ることも。
 何やねん、その言い方。もう、一緒にやったらへんぞ。
 みたいなけんか。
 こんな時期にやってる場合じゃないんですが。

 字を丁寧に書け。
 計算は丁寧にやれ。

 この問題にそんなに時間をかけるな。
 もう誘導するから。まず速さ比は出てんの?
 などと言いかけようものなら、
 うっせぇ。だまってろ。
 で黙っててもしょうがない。
 ええからゆうてみぃって。速さ比は出るやろ。

 うっせぇ。うっせぇ。
 で、最後まで自力で解こうとする。
 いや、こんなん、2分で瞬殺すべきもんでしょ。そこでうなるようだから時間がなくなったりすんねんから、やり方変えんと。
 ごちゃごちゃゆわんと速さ比出してみろや。
 
 と押し問答。
 ため息も出ますわ。
 お前今ため息ついただろっ!うぜっ!うぜっ!何がしたいんだよっ!

 はー。
 何がしたいって、ちゃんとしたやり方でやりたいだけじゃ。
 中途半端な反抗期は3年生くらいで終えとけや。

 親のゆうこと聞くのはそりゃ難しいわ。
 そんなん分かったうえで一緒にやってんのやろ?
 字も丁寧に書かへん。誘導にも乗らへん。
 そんなんやったら、かえって効率悪いやんか。
 わしが一緒にやる意味ないやんか。塾の先生のゆうことやったら聞くんやったら、塾入り直せや。

 ただ、そうはいっても、こんな時期に放り出されたら成績ダダ下がりになって、今の偏差値から10は下がるのは目に見えている。
 それはかわいそうだし、無責任だ。

 ぽーやん、こういうしゃべり方すんのが俺なんだよ。お前分ってんだろ。とかなんとか。

 じゃぁ、わしに一体どうして欲しいねん。
 ボケっと座ってお前が1問40分かけてんのを眺めとかなあかんのか?
 ほんま、どうして欲しいねん。

 するとぽーやん、にんまりして。
 楽に麻布に受からせろよ、などと言い、
 まぁ、それは無理なのは分ってるから、何とか受かるようにしろよ、という。
 
 そりゃ、そのためにがんばって一緒にやってるわけやん。
 お前も努力せんと。ちゅうか、お前の受験やし。
 暗記モノとか、一人で地道にコツコツこなして行けや。

 ぽーやん、
 いやいや、覚えさせんのもお前の役目だろ?と言い出す。
 いやいやいや、知らんがな、お前がどうやって覚えるかなんて。
 覚える手助けはしてやるし、確認もしてやるけど、覚えるのはお前やろが。
 
 どこまでも甘いぽーやん。
 偏差値60超える子は違うとか70超える子は違うとか言われることがある(自発的に取り組む姿勢を持っているなど)ようですが、
 漢字一つ自分からはやろうとしないお前はいったいどないなっとるのん?

 思えば生まれたときからお前は人の言うことなんぞ何一つ聞いては来なかった。
 叱られても、だんまりを決め込んでやり過ごしてきたし。
 要領も悪い。幼い。要領悪いくせに最近はずるがしこい。
 可愛げはある。妙な素直さやまじめさを見せることもある。
 まぁ、謎めいてるわ、ぽーやん。

 もう、そのままでええから、ちゃんと前だけは向け。