わしが教えたる!父と子の中学受験

2022年受験の長男(ぽーやん)が麻布かどっかに入るまでのお勉強をがっつり後押し。2019年受験の長女とけは塾なしで乗り切りました。

字がきたない答案についてのアンケート結果

 きったない字を直そうとしないぽーやんに、(もちろんそれらしく加工して)プリントアウトしてこんなブログあったぞと見せてやろうと思いまして。
 フェイク記事(?)です、すみません。
 頼むから読める字を書いてくれよー。


 「暗号答案」の一般的取り扱いについて

 こんにちは。中学受験個別指導塾教進の塾長三田島弥祐のブログへようこそ。

 今回は、採点時における受験生の答案の「字」について聞いてみました。

 アンケートにご回答くださったのは、78名の私立中学校で採点官を務めておられる、あるいは務めておられた先生方です。先生方、ありがとうございました。
 アンケートの結果によると、約8割弱の先生方が字のきたなさは気にはなるが採点結果に影響しないと回答されています。他方、約2割強の先生方は採点結果に明確に影響すると回答されています。
 ただ、字がきたないということと丁寧に書かれていないということは同じではないと捉えておられるようです。
 アンケートの備考欄から、気になったものをいくつかピックアップしてみました。

・文字がきたないからと言って採点しないということはない(S中学校算数)。
・小学生の場合には空間認識能力に乏しい場合があり、また、頭の回転に手がついていかないこともしばしばみられ、字が美しくないこと自体を強く非難することはない(K中学校社会)。
・文字がきたない場合には、おおむね、筆圧が弱い、薄い、丸い、などの共通点が見られる(K中学校国語)。
・文字がきたないというより、雑な印象を受ける文字が散見される。雑な文字に対しては、敬意を欠く迷惑なものであると考えてしまう(A中学校国語)。
・1日に数百の答案を採点する側になって欲しい。短時間に処理できないものは判読不能とせざるを得ない(T中学校国語)。
・答案ごとに採点の時間を変えることは不公平だと思う。平均的な受験生の答案の採点に要する時間をかけて採点しようとして判読が難しいものは判読不能とする。これは当校の採点担当者に一致した基準となっている(W中学校国語)。
・文字がきたなくても判読しようとはするが、一般的に判読不能もしくは多義的に読める文字(0と6と8、アとイなど)は白紙として扱う(M中学校理科)。

 このような「きたない」文字を、先生たちは「暗号答案」と呼んでいるそうですよ。

・例年、20通に1通の割合でほとんどの部分が白紙と扱われる答案が存在する(N中学校算数)。
・採点官は原則2人だが、どちらかが「暗号」だと考えれば、その部分は白紙とみなす(H中学校理科)。
・白紙とみなした場合、算数であれば部分点の対象とはなる。逆に、式が整理されていなければ解答が合っていても部分点しか付与しない取り扱いをすることがある(Y中学校算数)。
・国語の記述の場合、判読困難な「暗号」部分は、その部分を白紙として取り扱い、結局文章がつながらなくなって部分点もつかないケースが多い(T中学校国語)。

 いかがでしたか。
 先生方へのアンケート結果をみて、みなさんにもはっとすることがあるのではないでしょうか
 受験までまだまだ時間があります。
 ご自身の「字」をもう一度見直してみましょう。