ぽーやんが週テストを受けに行っているすきに、長女とけちん(もう中3)とお買い物に行きました。
日曜にお友達と遊びに行くので、ちょっくらおしゃれしたいぜ、ということのようです。
おしゃれなの、意外と持ってるやん。ご近所さまからのおさがりなんか、すごくいいの、たくさんある。
いや、自分で買ったもの(自分でお金出すわけじゃないけど)も少しはあっていいんじゃないかと。
まぁ。そうなん?ええけど。
何が欲しいのと聞くととけちん、「ワンコーデ・・・ツーコーデかな。」
何それ?聞くと、要するに、その組み合わせで着ていけば大丈夫というコーディネートされた1式ないし2セットばかり欲しい、ということらしいです。あ、そ。
どんな感じの?と聞くと、決めて欲しいと。
いやいや、ファッションわしに聞くか?
なんかないの、例えばブランドとか。
もじもじしていたとけちん、はいていた白いジーンズをめくったりしていましたが、躊躇気味に、「デムニン・・・?」という。
え?おれ知らんわ。調べてみるわ。つづりは?あ、それ、デニムやわ。ブランドじゃなくて素材やな。
OK、どこ行く?
どこへでも連れて行って欲しい?それは迷うな・・・
ママがとけちんは〇〇(量販店)で良い(服はあるんだから、さらに買う必要はないのであって、どうしても買うのであればそういう物でよいというニュアンス)ってゆうてたな。
ということで新宿へ。
「おいおいって何のお店?」というどこかであった気がするコントのようなことを言ってくる。「若い人向けのデパートやな。とけちんが好きそうなのもたくさんあるで。マルイな。」
お昼は腹減った腹減った腹いっぱい食いたい気分だとしつこいのでこのご時世にサラダバーのあるシュラスコ風お肉料理屋さん。
腹パンパンになって、服屋さんへ。
入店早々とけちん、なんだか戸惑う。
「マネキンいないじゃん。」
いや、いるやん。そこかしこに。
「かっこいいマネキンがいないじゃん。」
知るか。かっこいいかどうかは主観の問題である。マネキンは確かにいる。
デニムを少し触るが、なんか違う、という。
わたくし、ちょっと逡巡する。
ええねん、お前はこういうので。あんねんから、服。そもそもわし、買いモンだらだらすんの好きくないねん。特に人の服とか。さっさと買って帰ろうぜ、なんでもええやん。。。
しかし、一方で、とけちんの気持ち、分かる。
着ている自分を想像するだけでウキウキするような高揚感、確かにこのお店にはない。普段着としては悪くない。でも、今とけちんが求めているものは違う。分かる。
せっかく久しぶりに二人で買い物に来たのに、これで済ませるというのは、とけちんのわしに対する期待を大きく裏切ることになることは明らかで、おしゃれのことまで頼ってきてくれた娘に対する責任を果たしたことにはなるまい。
よっしゃ、分かった。ついて来い。
明治通りを渋谷方面へ。
ここがお洒落さんの街、オモサンじゃ。ちょっと入ればウラハラじゃ。
もう20何年も前になるかな、わしもうろうろしとったことがある。どぎつい色のオーバーオールとか着てな、サボとかはいてな。
ツーコーデはなしやぞ。
小粋なTシャツと、すらっとしてボーイッシュなデニムを選ぼうやないか。
まずはくすんだ紺地にどいんと大きめで色使いの大胆な靴の絵柄が入ったTシャツ。とけちんが持ってるのは単色ものが多いので、こういうお茶目なのもいいんちゃう?とけちんも一目ぼれ。ゲット。
デニムは、3つ試着。お嬢さんは足が細いからすごくお似合いだと言われて、ニマニマうれしそうにしている。そういえばとけちん、試着とか、初めてなんちゃう?
一番最初に目に留まったカッチョヨな青に決まりかけたところで、いや、待て。これはいてみ。どうせだから、さっき買ったTシャツも着てみ。
うすい、若木の木肌を思わせる茶色。いいね、この色。すっごい細い。普通なかなか履きこなせへんぞ、これは。とけちん、足だけは細長いねんから、そこは活かしとこう。はいてみてとけちん、もう、これっきゃないと。決まり。
満足しきったお買い物になって、とけちん、また来週行こうなどと言い出す。いやいや、誕生日でもないのになんで。次は成人式のお祝いかな。
はて、中高一貫だと、高校入学祝いというのは普通あるんでしょうか。
高校に進学することに違いはないのですから、祝ってやってもよいでしょうかね。
気に入ったもんは、大事にせいよー