わしが教えたる!父と子の中学受験

2022年受験の長男(ぽーやん)が麻布かどっかに入るまでのお勉強をがっつり後押し。2019年受験の長女とけは塾なしで乗り切りました。

横道にそれすぎ

 こないだも取り上げました,国語のお勉強。
 これがまた,横道にそらそうという執拗な圧力にさらされて困っちゃう。
 ぽーやん,悪気があるわけじゃないのかも知れないが,まぁ,悪のりはしとる。

 例えば,夫人,ということばが出てくる。
 意味を聞くと,男がどうのこうのという。まぁね。おっとやしね。
 いやいや,夫人やでお前のかぁちゃんも。男なんかいなと聞くと,ああ,違う違う,キューリー夫人じゃん。女じゃん,という。

 次いでパイオニアだか先駆者だか草分けだか,そういう言葉が出てきたので,
 ほれ,さっきいうてたキューリー夫人,放射線の研究の先駆者やわな,という。

 ぽーやん,言葉のお勉強中なのに,パイオニアだか先駆者だか草分けだか,そういうことには全く関心がなく,何それ,放射線って何?という方向に行く。

 知らん。わし,キューリー夫人なんか知らん。と話を戻そうとするわたくし。

 しかし,いやいや,放射線の研究がナンチャラピーチャラって言ったじゃん,自分で言ったんじゃーんと食い下がる。このナンチャラピーチャラやらピーチャラパーチャラやらがぽーやんの口癖で(流行ってんの?),語彙がなくても会話を成立させてしまう万能言葉として重宝している。
 ピーチャラパーチャラを最初に始めてその道を切り開いていった人,その人がいなかったら研究とかが始まっていたかどうかも分からないような人,さきがけ,最先端を行っていた人,キューリー夫人は先駆者やろ?パイオニアや。草分けやな。
 と言葉のお勉強に戻そうとするが,ぽーやんは動かない。だから放射線って何?

 放射線はな,強いと一瞬で全てのもの,特に生き物をだめにするもんや。ものは小さい原子ゆうつぶでできてて,その周りを電子ゆうつぶが回ってて,強い衝撃やらナンやらでその電子が離れたりしたら放射線になんねん。弱くても長い間浴びると体に害になるもんやけど,原発から出た核燃料廃棄物は放射線が半分になる半減期っちゅうのが10万年とかになるもんもあんねん。そんな長い間人間が管理できるはずないけど,今のお金のことばっかり考えてるしょうもない大人が,10万年後のことなんか知るかゆうて原発作って動かしとんねん。お前もちゃんと勉強してはよ原発にNO言えるまともなやつになってくれや,と早口でお茶を濁そうとするわたくし。

 角砂糖一個で日本全滅するやつ?とか食い下がるぽーやん。どこかで聞きかじってきたのだろう。
 今角砂糖とか関係ないし。角砂糖の先駆者とか,訳分からんし(おられましたら失礼をお許し下さい。)。国語に戻ろうとするわたくし。
 一体何のバトルかというような様相。

 四字熟語で前代未聞やら言語道断やらが出てくる。わたくしの頭にも放射線のことが残っているから,どうしても,1986年に当時ソ連,今のウクライナにあるチェルノブイリで前代未聞の大規模な原子力発電所の事故が起こった。その教訓を活かさず,地震大国の日本で原発の商業利用を継続しようとするなんて言語道断だ,などと使ってしまう。

 あーあ,しまった,また出てきてしまいよった,放射線
 こうなったらわしの負けやな・・

 よっしゃ,放射線,ちょっと調べてみよか。。。
 となってしまう。。
 せめて難解な言葉によって説明してやることで一矢を報いようとするわたくしの,なんと小さいこと。

 面白みに欠けることは分かるけど,やっぱ大事やねんって。
 ちゃんと言葉の勉強に集中しようやー!